注:このページは、活動報告16号の原稿を加筆訂正したものです。
ピンチ!財政は破綻寸前!!
お金がない!
昔こんなドラマ(織田裕二主演、えぐちは楽しく見ていました!)があったような気がしますが、ドラマでなくって国や地方の予算の話です。今年の国の予算を見ましたか?下にグラフで簡単に表していますが、82兆円の歳入のうち、なんと36兆円強は国債、つまり借金です。皆さんに納めて頂いている税収は約半分の42兆円しかありません。
そして、驚くことに国と地方自治体あわせての借金は表に出ているだけでも700兆円になろうとしています。
この700兆円の借金を国民1人あたりにすると500万円を軽く超えます。まさに「お金がない!」状態です。
この借金は誰が払うのでしょうね。 国債は60年償還がほとんど。
2002年の清渓セミナーで講師で来られた総務省自治財政局交付税課長の岡本全勝さんは「私の給料は孫が払っているんです」と例えられました。 この岡本さんのホームページは秀逸です。どうぞご一読下さい。
岡本全勝さんのHPはこちらから ・ 北日本新聞の岡本全勝さんの記事はこちらから

何兆円と言われてもピンと来ないので1兆円を1万円に、1年を1月に変えて家庭に例えてみましょう。
月に42万円の給料(税収)と、4万円の雑収入だけしか収入がないのに、支払いは厳しく、生活費(医療、道路建設等一般会計)に48万円、借金(国債)支払いに17万円、子どもへの仕送り(地方交付税等)に17万円。
そんな月82万円の暮らしをするため、36万円の借金(国債)を毎月しているのです。まさに自転車操業?
ちょっと考えたら判りますが、借金は増える一方ですね。もし景気が良くなって給料が10%上がっても借金は減りません。それどころか景気が良くなる時は金利も上がり、更にピンチになってしまうことも。
「やっていけない!すぐに破産だ!」と思ったあなたは正解。もうやっていけない時がすぐそこに来ています。そうすると家庭はどうするか。
生活費を切りつめるだけでなく仕送りをやめるか金額を減らすでしょうね。でも、全国の市町村のほとんどはその仕送りなしではやっていけないのです。
先にお話を紹介した岡本全勝さんは
「市町村で言えば、教育と福祉、消防はカットできない経費だ。こうしたものについては国家の責任として歯を食いしばってでも交付税を確保する。だけど総務費や議会費、公共事業などは、工夫していただかないともう無理だ。」
と言われました。
そうです。もう国には借金はあっても金はない・・・
さて、市町村の現状を先には仕送りなしではやっていけないと書きました。
ちょっと嘉飯山の現状を見てみましょう。
財政力指数という指数がありますが、1に近ければ近いほど健全なこの指数が0.5を超えているのは、飯塚市だけ。他市町の平均は0.31、一番低い碓井町は0.19にとどまっています。
経常収支比率という支出のうち消費的経費の占める割合をあらわす指数(いわば生活費の占める割合)を見ると、県内のワースト10の中に稲築町のワースト1位の103のほか、4つの自治体が入っています。
また住民の皆様から頂く税収と人件費を比べると、飯塚市と穂波町以外は人件費の方が多いのです。大雑把に言うと、公務員の給料でさえ税金でまかなえていない。仕事なんて国から来るお金がなくてはできないのです。
しかし、2004年度の地方交付税は非常に厳しいことになりそうです。
1月25日付の西日本新聞朝刊によると2004年の地方交付税は実質マイナス12%とのこと。
2003年の福岡県内の自治体平均が6%強のマイナスだったことを考えると脅威の数字です。この数字に耐えられる市町村がどれだけあることか。。。
自治体トップの中でも光っているリーダーの1人、ニセコの町長逢坂誠二さんの日記を時々見るのですが、以前書かれていたことを紹介します。
「町の基金を全額取り崩して、投資的経費を全部削っても来年度予算が組めない。」
この厳しさをどれだけの人が知っているのでしょうか。
合併は国の失敗のツケを地方が払っているのかもしれません。
でも、厳しい未来が見えているのに、ただボーっと待つのか、それとも自分達で自立の道を探すのか。その志で未来は大きく違います。
未来をつかみ取るのは自分達の仕事です。次世代を担う若者に負担を先送りすることなく、健全な自治体運営をするためにも、きちんとしたトップ、議会、そして職員が必要です。それを支える財政基盤もまた必要になります。
今、合併は厳しい局面に来ています。しかし民間で言えば、取締役など経営に携わる経営陣にあたるそれぞれの市長や町長、議会が5年先ではなく30年先、50年先をしっかり考え行動すれば、合併はやり遂げられます。自分達の仕事は何か。誰から給料を頂いているのか。私達議員にも、各首長にも、職員にも問われているのが今ではないでしょうか。
合併をしても厳しい現状が待っています。しかし、合併をしなかったらもっと厳しい現状と今までのしがらみが残っていきます。
もう残された時間はありません。
己を捨てて、決断する時です。
私は嘉飯山2市8町合併を推進すべきと考えます。
注:このページは、活動報告16号の原稿を加筆訂正したものです。