図書館運営協議会要約
このメモは、平成19年7月31日に行われた図書館運営協議会の様子を、江口が傍聴しながら作成したものであり、不完全であることをご了承ください。参考になれば幸いです。
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日時:平成19年7月31日
場所:飯塚市立庄内図書館
出席:委員12名中9名出席。
以下、要約。
教育長挨拶
合併後の新市M大変な財政難。指定管理者制度もその一環だ。サービス向上を図る事を大前提に議会提案。メリットあるのか?少ないのではないか。しかしサービス向上があるのであれば行革の一環であると考えている。みなさんの意見を聞きたい。
第1回の運営協議会、社会教育委員の会議、ボランティア団体等の会議でそれぞれ納得する話が出ている。指定管理者制度の導入に際し、そのような話を盛り込みながらがんばっていきたい。今日は3回目、図書館サービスの向上に向けていきたいのでぜひよろしく。
【会長】
視察お疲れ様でした。今日はこの会としての気持ちをまとめていきたい。
【図書館:上原館長】
視察の概要説明したい。
皆さんに配布している「うずしお」という広報紙は、門司図書館でもらってきたもの。門司はこのようなものをいっっぱいつくって行事案内などやっている。今回は急遽27日にお邪魔したので、資料などは用意して頂けなかったことを理解して欲しい。
また今回の視察は、視察先を北九州市に選んで頂いた。委員と同じ内容を聞いてきた。事前に相談してと言う事はない。
視察には、委員は8名参加。門司図書館については、図書館流通センターが受託。外国人留学生をパートタイムで雇っており、モンゴル人で中国語もできる。TRCが指定管理者を受ける中での提案書に、中国語・韓国語の図書の充実を図りたいと提案された中で実現している。門司の特徴はその点。配布した資料には蔵書数などを私どもで追加している。門司では、2時間程度視察。2点上げるとイシザワ館長が「図書館事業は利益が出ないと思うがなぜ民間が手を挙げたのか?」との問いについて、「資料費からは利益でない。しかし人件費、管理費などから利益を出さないとならない。赤字になる事は避ける。しかし、大きな利益の出る事業ではなく、図書館に対する理念がしっかりしていないとダメだ。」、「ブックスタートなども直営同様進めているのか?」という問いについては、「仕様書。協定書で盛り込んであり、やっている。」と答えられた。また、「図書館としてボランティアがいないと困る。事業が成り立たない。」とも述べられた。
中央図書館(直営)に視察。井上庶務課長より説明有り。直営と言い切っているが、今年度より窓口業務などを委託しているらしい。管理部門だけ6名を職員として残している。「司書の雇用はどうなる?」との問いについては、「今まで働いていた司書がそのまま雇用される事が多い。」との答え、また、指定管理者制度はどうかとのアンケートには、利用者の90%以上が満足しているとの答えだったそうだ。
最後に戸畑の図書館を視察。株式会社日本施設協会が運営。この会社は、北九州青年会議所が指定管理者制度を導入するにあたって手助けができないかという趣旨で5社が集まってつくった会社。特徴は、戸畑図書館便りにあるように講座(ビジネス支援など)をいっぱいしているということ。館長はエネルギッシュ。門司図書館も立派な方だったが淡々と説明されたが、戸畑の館長は、ほとんど説明はせずに、どんどん質問を受けた。その中で、講義や講座、更に職員研修に力をいれていると言われた。「図書館は司書の資質向上が大切では?」と言う問いには、「その通り、利益を考えるとうまくいかない」と答え、「図書館事業はどうしている?」との問いには、「図書館祭りや展示会を毎月している。中心は司書、ボランティアの協力が不可欠。との答えだった。
最後に、北九州市立図書館の指定管理者導入について説明する。
17年度より順次導入。3館はTRC、2館は日本施設協会が受託。選定は一般公募、業務遂行能力や管理経費見積書などを選定時に求めた。学識経験者などが構成する図書館指定管理者選定委員会が決定。
業務遂行上必要な人員を配置する事。従事者の75%以上は図書資格を有している事。窓口責任者は3年以上の経験、有資格者。導入によるサービス向上は、開館時間の延長1時間、司書率が導入前に比べると57%→75%に向上していることなど。
===以降質疑等===
【委員】
県内の状況は? また、学校との関係で新しい取り組みが合っているところはないか?
【図書館側】
県内66館のうち15館が導入。学校との取り組みの件は、聞いていない。
【図書館:奥田係長】
アンケートの説明をさせて頂く。図書館利用者だけでなく、 利用されていない方にも。1−3までは属性、4では指定管理者制度について、5-14までは、図書館のサービスについて、15では、指定管理者制度の導入が影響あるかどうか聞いた。16では、自由記入欄。
アンケートは、頴田図書館含めた5館では22日から、地区公民館、子育て支援センター、歴史資料館では24日から、あわせて市内26カ所の公共施設にて開始、8月いっぱいまで行い集約する。昨日現在、724件、
【委員】
アンケートの項目見ると導入を前提としたもの。導入について賛成反対の意思表示を行う所がない。なぜないの?
【委員】
絶対必要でしょうね。
【図書館:奥田係長】
内部的に苦慮したが、条例提案している事もあり、図書館についての思いを重視した。民意として賛成が多いとよしというモノではない。説明不足はそのとおり。説明すると長くなるという事もあり省いた。15番の設問で含んでいる。
【委員】
意向はわかるが、傾向は掴んでなくてはならない。議会にもきちんと必要だという意見、ご協力願いたいという思いを打ち出して頂きたい。
【委員】
グループにおろして見てもらった。2行目に指定管理者の説明があると優れた能力を活かすならば良いと思いがちであり、「だったら賛成した方が良いんだろう」と書かれるのではないか。また書いた方が良いんじゃないかという考える。良い方向に向かっていると誤解しがち。心配と言う思いより、良い方向になるのならばとなる。結果的に賛成者が多いだろう、色んな意見があることをどう判断するのか。さっと書かれないようなアンケートだ。文面によって迷いがあったりするし、結果がはっきりでないアンケートだと考える。
【鬼丸生涯学習部長】
アンケート趣旨については、賛成反対のアンケートだと、結果によって導入が左右される。条例改正案として提案させて頂いているので、市民の意見を聞くアンケートとしている。今回のアンケートは方向性を見いだしていこうというもの。自由記載欄もある。
【委員】
私たちのような何度もこのことを議論した人間はこのアンケートでも良い。視察に行ってなおさらそこの問題点もわかった。しかし、このアンケートだけ見られた方は難しい。
【委員】
市民の意向を尊重するために、アンケートを希望した。しかし、今回のアンケートは、行政の意向を伝え、誘導的に市民の意向を聞いてまとめるという筋書きのようだ。アンケートを作るときは、中立の立場で作る事に注意しなければならない。そうして集まったアンケートが住民の姿を現す。そういった視点から考えると行政の立場から都合がよいように作られたアンケートのようで残念だ。これで本当の市民の思いが集約できるのか疑問が残る。
【会長】
他にアンケートについての意見はないか。(声無し)では、アンケートの件は、これで終わり、指定管理者制度導入についてご意見をお願いしたい。
【委員】
私たちは、導入した北九州を中心に見てきた。本当は、拒否した図書館を見たかったのだが、距離的時間的な事もあって行けなかった。そこで、箕面の資料を配布している。18年5月の資料だ。ぜひ目を通して頂くと深い議論ができるのではないか。10ヶ月かけて図書館運営協議会が議論している。指定管理者が本当に図書館に合うのか議論がなされている。今回、私たちは北九州に視察行ったが、どこでも図書館長は、「私たちはこのような図書館を目指している」と話される。飯塚市はその点がまだまだあいまい。飯塚市がどのような図書館を目指すのかがはっきりしない。ぜひ私たちの論議に活かしたい。もう一点の資料、指定管理者制度の導入事例も箕面市のもの。北九州についても言及している。住民側から見た心配も書かれている。図書館が単なる貸本屋ではなく、時間延長などではなく、こんなところを大事にしたいということをしっかり議論しないとならないのではないか。
【会長】
運営協議会の性格が、図書館法では諮問機関、図書館条例では適正な運営に資するためとある。どうなっているのか。図書館条例改正を私たちが反対というのは適切ではないのではないか。制度が変わった場合、現状と比べてどうなるのか。将来展望をどうしてもらいたいのか。を考えるべきではないか。
直営だろうと、民間委託だろうと、図書館としてこうしてもらいたいという意見をまとめるのが私たちの仕事ではないのか。
【委員】
会長の言われた事はとっても大事。指定管理者制度導入とか、運営の根底が変わる時に、図書館運営協議会がどのように位置づけられて、私どもの意見が議会審議などにどう反映されるのか、疑問もある。法律的に数行だが、住民の声を聞きながら、その意見が活かされる事はとっても大事にして欲しいと思う。ここで言いっぱなしで運営協議会が終わりましたとなってはならない。少し時間がかかっても、私たちの目指す図書館はどんな図書館かまとめたい。
【森本教育長】
現実には、導入した所していない所の両方ある。今回は、サービス向上させるために導入を議会提案している。職員も、一生懸命やっているが、もっと上を目指したいという事で導入を考えた。アンケートも導入的だが、思いが入っていると考えて欲しい。私たちもしっかり考えてきたが、民間の運営で、今後もっと良くなるために、市民の意見、ボランティアの意見を集約して良い図書館を創り上げる事を図りたい。サービス低下につながるのであれば、提案しないし、図書館サービス向上を目指している。
【図書館:上原館長】
欠席されているお二人の委員よりお聞きした視察の感想をお伝えする。
A委員「 戸畑の館長のような方がおられれば、よいのではないか」
B委員「 財政難はわかる。しかし、戸畑図書館のような館長がおられればよいのではないか。中央館のように一部直営を残して、問題に即応できるカタチを希望する。また図書館祭りの継続、司書の継続雇用を希望する。」
以上が、お二人の意見。
【委員】
門司に行ったときに、入り口にブックスタートの事がきちんと書かれていた。市の方から、この事業をしてくださいと打ち出されていると聞いた。筑穂町がやってきたブックスタートは、合併後、市全体としては困難ということだった。視察した中央図書館は施設・設備がばりっとしている。しかし門司も戸畑も老朽化していた。EVなど設備の管理は市がやると聞いた。民間に投げ出された中での運営は、館長のリーダーシップに負う所多い。利用者が2割増にもなったという。限られた予算の中でうまくやっていることを見せて頂いた。どういう仕事の人がなるんだろうと思う。JCの方、TRC、やる気を持ってやられているという事を感じさせて頂いたので不安が取れたような気もするが、カウンター業務だけではなく、図書館全体の業務について深く検討して頂きたい。
【委員】
運営が大きく変わろうとしている。開館時間が延びますなどと言う表面上のような、枝葉のことを話す前に、目指す図書館はどういうものかはっきりしていないとならないのではないか。図書館長、教育長の話にも出てこない。市長の施政方針だけ。住民の要望の多い開館時間延長をやるためになし崩しで指定管理者制度が導入されるかのようだ。時間がない中での議論もわかるが、これでいいのか。アンケートを見ても、時間延長なども直営でもできることではないか。それをわざわざ指定管理者制度を導入したら、今までできなかった事ができるような錯覚を与えるようだ。今までできていないことがある。できていないから導入する。導入したからできるではない。今までやってきた事で、できたこと、できていない事がわかるだけだ。直営で一番困っているのが、窓口業務の臨時職員が委託がほとんどと言う事。1年1年での契約更新をなんとかしたいという事が今回の指定管理者制度導入の裏側にあるようだが、そこをどう乗り越えるのか。働く人たちが頑張れる職場図書館を行政がきちんと作るのが当たり前ではないか。簡単に入れると、私たちの図書館が壊れるのではないか。いつの間にか、図書館協議会は賛成でしたと言われるとたまらない。
【会長】
私より質問する。業者を選定する前に、具体的な条件を示して募集するんだよね。具体的な条件等をできるだけ早く知りたい。そうすることによって不安が大分解消されるだろう。
【鬼丸生涯学習部長】
具体的な内容については議会通過後の募集要項に従来のサービスは継続するという事を盛り込む。仕様書・協定書も同様だ。議会に通っていないので、説明できない。先ほどのブックスタートのように従来取り組んでいる以上の事を載せる事は業者に重荷をかける事になるので厳しい。北九州市は人件費の削減分の一部を資料費に上乗せしている。私どももそのようにしたい。
【会長】
今まで出されたような意見が盛り込まれるようにしてもらえるか。
【委員】
スケジュールが決まっているかのような話だが、なぜそんなに急ぐのか。図書館が大きく変わろうとしているときに。合併協議会の中で方向付けがなされていたと以前の話にあったが、その時は行政は忙しかった。その中で、民間の力を借りてやっていくことが大筋できまっていたと思う。合併後に急いで作った大筋があたかも天の声のように感じる。話し合われたかも知らないけど、図書館の管理をどうするかを再考して欲しいという請願だったと思う。図書館は幸い、私たちのような運営協議会がある。指定管理者制度良いじゃないかという事にもなるかも知れないし、よくわからないので1館から始めてはどうかというような手法もある。よくわからなくて良いと言って後で困ったとなってはならない。私たちの目指す図書館はこうだから、指定管理者でこれがはっきりやっていただけるかどうか問いかけていった方が良いのではないか。1月2月先延ばしして、手弁当でも良いので方向付けを意見としてまとめて行かなくてはならないのではないか。
【会長】
議会でこれが承認された後で、こうしてほしいとお願いしたモノだ。議会で継続や否決となれば、篠崎さんの言われるような形でも良い。議決された後で、いつするのかは、行政の判断。私たちの方からは、もう少し時間かけて頂けませんかという意見はある。
【委員】
決定の前までに、私たちの考えをしっかりまとめてやって頂きたい。厚生文教委員会もあることだし。
【委員】
新しい制度の導入なので不安や心配はある。しかし施設に行って感じた事は、館長の姿勢・信念が大きく影響しているという事。民間に委託したときに、業者に提案させるということだが、その提案が非常に重要。職員が2年3年の人事異動で回されるという事だったら、前の館長の方針踏襲で無難にこなすことを考えると、民間で館長になられた人が意欲的に取り組むと良いのかもと思う。会社の提案ではなく、館長の提案・信念がきちんと押さえられていないと心配している状況がいっぱい出てくるのではないか。我々にもどういった提案が出されているというのがわかるようなカタチだったら、不安が消えるのではないか。
【委員】
長い年月、市の行事に関わってきた。市は、2,3年ごとに職員が変わり、引き継ぎがなされていない。3年から5年で図書館の管理者が変わっていくときに大丈夫か。本の好きな職員がいるといいのだが、ボス的な職員がいるとボランティアも萎縮する。長く職員として勤められるように大切にして欲しい。ボランティアがやりにくいという現実もある。以前、障がい者と図書館との関係をお願いしたこともあったが、引き継ぎで消えていった。
【委員】
視察に行ったときに、うまくいったところを見た。図書館長のリーダーシップの事もわかるが、株式会社の本質は利益追求だ。社長とけんかしたらそれはできないことを頭に置いてなくてはならない。導入された事例もまだ日が浅い。更新時期が来て、その様子を見て考えよいのではないか。
【会長】
他に意見はないか、ないのであれば、まとめる。
1,図書館は言うまでもなく、生涯学習の拠点、住民啓発の拠点でもある。住民サービスの向上が根底になくてはならない。議会で承認されると言う事になれば、具体的な募集の条件を協議会に提示願いたい。
2,具体的に、業者にまかせるタイミングは行政が判断して欲しい。
以上で終わる。