このページは江口が本会議での質疑を聴きながらまとめたものであることをご了承ください。あくまでも速報であり、正しくは、作成後に図書館もしくは市役所に置かれる議事録をご覧ください。なお敬称は略させていただきました。
【江口】
議会初日の行政報告を聞いて落胆した。水害についてのきちんとした報告がなされていないのではないか。7月に水害が起き、未だに市民や商店は大変な日々を送っている。12月議会は9月議会以降の行政の取り組みを続き、行政がきちんと市民に対して動きを知らせる場でもある。果たしてその知らせる・説明するという一番根底の部分についてどのように判断しているのか。なぜこのような行政報告となったのか。
【市側】
配慮に欠けていた面はあるが、水害対策は本市の最重点項目として取り組んでおり、国県関係市町村で立ち上げた7・19浸水対策連絡協議会等で検討している。
【江口】
最重点項目として取り組んでいると言われたが市民には伝わっていない。市報を見てもホームページを見ても分からない。市民は行政が水害を忘れたのではないかと思っている。続いて検証の進展状況についてお尋ねする。現状において、まず出水の原因について詳細は明らかになったのか。コンサルタント委託という話があったかと思うが、現状ではどうなっているのか。「100%天災なのか」という午前中の質問に対して「豪雨が原因だ」と言われた。昨日、水道事業管理者は「申し訳なく思っている」とある種、謝罪の言葉を言われた。きちんと検証して失敗したのであればきちんと謝罪するところから物事は始まるのではないか。
【市側】
検証の進展、飯塚市域内水排除計画策定業務としてコンサルタントに委託。期間は平成15年8月25日〜平成16年3月29日まで。被災要因の検討についての報告あり。検討要領として治水関連施設の整備状況、洪水氾濫の実態、ポンプ運転及び樋管等操作記録、をもとに明星寺川片島地区、庄司川地区、薙野地区、鯰田赤池地区、学頭殿浦地区、菰田堀池地区の6地区の被災要因を検討中。概況としては、降雨状況、洪水痕跡調査、ポンプ場地点の内外水位の状況等から種々の要因が重なり多大な浸水被害が生じたと判断している。未曾有の集中豪雨だったこと、内水位上昇時にも高強度の降雨が生じたこと、河川及び雨水排水路の排水能力が小さく氾濫しながら低内地を流下したこと、既設ポンプ場の能力不足などが主たる原因。現在遠賀川部会の検討は来年3月には終了予定だ。
【江口】
庁内での連絡調整会議の進展状況はどのようになっているのか。
【市側】
関係各課で編成している連絡会議は、6回の開催。計画案をまとめ飯塚市総合防災基本計画をまとめた。委員会に報告する考えだ。
【江口】
市政の最重点項目というのなら、市民にきちんと経過を伝えることが必要だ。今までどのように広報に取り組んできたのか。また今後どう取り組むのか。
【市側】
今までは広報はやってきていなかったが、今後は議会に報告するとともに市報やホームページ等でやっていくことを検討中だ。
【江口】
水害対策について、市長は「ハード面ソフト面を含めて短期中長期的に、また不可能を可能とするよう努力する」と言われた。果たして現状ではどのようになっているのか。まずはハード面に関する取り組み、現状、今後の計画について、どのようになっているのか。また国県との交渉についてはどうか。完成見込みについてもお答え頂きたい
【市側】
ハード面としては、遠賀川の掘削、橋の改築等の外水対策や、ポンプ場を含む内水排除について検討されている。市の対策としては、短期的に河川排水路等関連6件、排水機場水門等関連2件、調整池等流出抑制関連2件、公共下水道西部排水区関連4件、農業用排水関連2件、市道冠水箇所標識版設置3路線1件、治水対策基本調査策定委託1件の18件、中期的には同様に計9件、長期的にも同様に計9件、トータル36件に取り組む予定。国県との交渉については、基本的には遠賀川部会で行うが各所管でも協議を進める。
【江口】
続いてソフト面に関する取り組み、現状、今後の計画について、どのようになっているのか。
【市側】
災害対策本部対応の取り組みについては早期に取り組むことを考えている。初動体制の迅速化のために緊急情報伝達システムの導入や召集職員の増員等を検討している。また監視方法の充実のため、遠賀川支流への監視カメラの設置や消防団・パトロール班等による巡視を行う。市民への伝達方法については車両への拡声器設置や町内会放送設備の活用等で対応。救助ボートの購入も予定している。今後は関係者や地域の方に相談しながら具体的に煮詰めていきたい。
【江口】
車両への拡声器設置は当然だ。今回でも知らなかったことによる市民や商店の損失は大きい。経済的損失も大きいし、市役所の失った信頼も大きかった。報道では監視カメラについて1基1千万円とあったが果たして費用対効果を考えると疑問にも思う。しっかりとした検討を求める。また関係者や地域の方に相談しながら行うといわれたがこの事は非常に重要だ。しっかりやっていただきたい。一点、今の話の中では浸かった後の経済的損失に対するサポートする仕組みについての言及がなかった。検討はどうなっているのか。
【市側】
災害援護については今回を参考にしながらやっていく。
【江口】
9月議会でもその前の委員会でも言ったが、見舞いのような援護ではなく鳥取県の事例のような生活を支えるための仕組みの検討を求める。台風や地震などの自然災害や、テロや戦争といった人為的災害について、どのように対処するのか。計画等があれば示して頂きたい。また庁議での議論はこの1年間であったのか。あったとすればどのような議論かをあわせてお答え頂きたい。どのように市民と一緒に災害に対して取り組むのか。また市民の生命財産をどのように守っていくのか。
【市側】
平成6年に作成した飯塚市地域防災計画に基づき取り組むことになっているが震災対策などが盛り込まれておらず、全体的な見直しが必要。国民保護法制についても検討しておらず今後の対応となる。庁議での議論については、防災初動マニュアルの作成についての報告がH14年6月にあった以外は、今回の水害に関して程度だ。また最近は総合防災計画の決定を行った。行政の限界もあり市民の防災意識の高揚と手助けや組織的な地域の防災活動も必要と考えている。
【江口】
役所のやれることに限界があるのは間違いないが、限界近くまでやっていて初めて市民は協力してくれる。阪神淡路大震災はかなり前だ。もっときちんとやっていただきたい。飛ばしてしまったが、ごみの収集等に関して「おかしい」という声があり、調査をお願いしていたがどうなっているのか。
【市側】
当日収集予定以外の収集対応方法について、現場責任者より口頭で報告を受けた。当日の収拾依頼については、一日中、市民の方々、災害対策本部、被災された地元町内関係者等色々な方より電話で収集依頼があった。状況を聞いたうえで、交通に支障のあるところや臭気があるところなど予定外の場所を緊急に収集したところもある。日によって一部地域を緊急な要望により対応して収集したこともある。
【江口】
これは不適切だと思われるような事例はあったのか。
【市側】
1, 2点あったかと思う。
【江口】
口頭で説明を求めたといわれたが、調査は途中だと考えていいのか。
【市側】
途中です。
【江口】
途中ならば、きちんとした調査をやること、そしてペーパーにして公表すること、またごみ以外のボランティア派遣等についてもきちんと噂を消す努力をしなければ職員は行政に体制に対して不信感を持つ。そのような中では、きちんとした行政運営は出来ない。きちんとした調査の元に、もう二度と不適切な行動はとらないようにやっていただきたいが、結果の公表を含めてきちんとやっていただけるか。
【市側】
ペーパーについては収集の経過を分かる範囲で調査をし、報告したい。公表については常任委員会等に公表したい。
【江口】
疑問に思っているのは市民であり職員だ。その疑問に思っている方々へ情報を届ける努力、二度と起こさない努力を求める。また水害対策を含め危機管理について市民と会話する努力を求める。
2 今後の市政運営について
【江口】
現状の飯塚市のまちづくりの方向・実践についてどのように判断しているのか。
【市側】
人に優しい活気あふれる街づくりを基本理念に、市内三大学の資産を活かした情報産業都市づくりをめざしている。日本一創業しやすいまちを目指してのトライバレー構想や特区の認定等の取り組みは、海外の研究所との共同研究や相次ぐ企業進出などで着々と進んでいると認識している。
【江口】
「英知を豊かさに」は今、実を結びつつあると実感している。8万都市に5千人近くの学生等は特異だ。その特性を行かした努力が実ったこと、大学を誘致するといった先人の努力には敬意を表したい。その現状の中、飯塚市の行政は市長をはじめとして2市8町の合併へと取り組んでいる。それでは2市8町合併後のまちづくりの方向・実践についてどのような形を考えているのかお尋ねする。まずは、2市8町合併後のまちづくりのビジョンについて。市長の思い描く2市8町の夢やまちの方向・特色とは何か。改めてお聞きする。
【市側】
合併後のまちづくりのベースは定住人口の確保が第一だと考えている。そのため地域の特性を活かした中で住んでみたい、住んでよかったといわれるまちづくりを推進していくことが重要だ。例えば、福祉や学校教育の充実、子育て環境や住環境の整備、農林業・地場産業の振興、地域の特性を活かした新産業の創出、商業の活性化等が必要と考えている。
【江口】
新産業の創出でもなんでもこれをやりたいんだと言う点がありましたらお聞かせ下さい。
【市側】
飯塚市というより合併がベースだが、方向性としては、3大学の知的財産を活かしたIT関連の企業をベースにしたい。一方、それを核としながら、それぞれの特性、ある町は農業、ある町は労働力や農林業といった諸々の特性を活かして発展に結び付けたい。
【江口】
新産業を応用しながら他の産業も進化していきたいということですね。そのようなまちづくりを目指して、取り組んでいるわけだが、最近では新聞紙上に合併が厳しいとの話が多く出る。私もそのように感じている1人だが、現状に対してどのように認識しておられるのかお聞きしたい。
【市側】
現在、合併協議会において協議がなされているが、協議項目ひとつをとってもそれぞれの市町の歴史的背景等があり様々な意見が出ている。それぞれの市町の新市に対する思いを協議の場において伝え、お互いにそれを真摯に受け止める必要があると思っている。これまでの合併協議を通して合併の必要性は2市8町の共通認識だと思っている。
【江口】
思いの違いはある種当たり前だとも思うが、議論がかみ合わない。午前中でも飯塚市の財政状況に関して「危機的状況にある。だからこの事業については先送りをしなければならなかった」、「予算要求したが切られた」といった答弁があった。多分、2市8町の首長は口をそろえて「このままではやっていけない」と言っておられるだろう。しかし、個々の問題になると違う話をされる。そういった共通認識の少なさがあるのではないか。
【市側】
各市町とも住民福祉の向上という目的は共通だが歴史的背景や経緯、手法が若干異なっており、様々な議論が出てくるのはある種当たり前だと考えている。
【江口】
様々な議論が出てくるのは当たり前だと思うが、会議は結論を出すためにやるものだ。会議とはお互いに説得する場であるのだが、そのような建設的な議論が出来ているのかどうか。その点の危うさを助役はどう感じているか。
【市側】
それぞれの地域で事情は違うことは感じている。共通認識を持たないのではなく、その度合いが若干違うのではないか。
【江口】
若干ではなくかなり違うと感じている。そこで財政の認識について聞く。財政の厳しさについてだが、これから先、交付税の切り下げというような事もあるが、各市町の認識はどうか。
【市側】
10月9日の新聞報道にも経常収支比率の件があったがワースト15の中に2市8町が7団体入っていた。厳しさは十分認識しているのはないか。また国の政策も同様と考えている。
【江口】
保健福祉部にお伺いする。合併後に保健福祉部の分野の仕事をするために必要な金額は、現在の2市8町が使っている金額と比べて多くなるのか、少なくなるのか。仕事量は多くなるのか、少なくなるのか。
【保健福祉部長】
未協議の部分もあるが、保健福祉部関係A項目の10項目では仕事量や予算ともに増える傾向にあるのではないか。
【江口】
「サービスは高く負担は低く」と調整した結果、フルセット型の調整となっており、仕事量、予算ともに増える傾向だろう。他の分野はどうか。
【企画調整部長】
職員等の削減や財政支援等のプラスもあるが、公共料金が低めに設定されていることもある。最終的にはすべてが出揃わないと判断は出来ない。
【江口】
保育料を考えても8500万ほど新市の負担は増える。職員を減らすといっても10年15年後だ。財政は本当に厳しい。合併した市でも、サービスの切り下げや公共料金の値上げが相次いでいる。「サービスは高く負担は低く」は幻想にすぎない。それでもなお、2市8町が合併を目指す理由とは何か。
【市側】
生活行動圏の拡大や地方分権、少子高齢化、厳しい財政状況と言った市町村を取り巻く環境の変化に対応する手段として合併があり、基本である財政基盤の強化が必要であり、財政支援を有効活用しながら地方自治体として規模を大きくし足腰の強い自治体を構築するためだ。地域全体の浮揚なくしては飯塚市の発展もないと言う観点で合併に取り組んでいる。
【江口】
飯塚市としては、合併実現のために今後どのように取り組むのか。また市民をどう巻き込むのかお答えいただきたい。
【市側】
法定協議会においても積極的に取り組んできた。その協議を通じて飯塚市の考え方や取り組みは理解されてきたと考えている。今後とも2市8町の中心的存在として役割を果たして行かなければならない。市民には、協議会だよりや市報、ホームページ、出前講座等で情報提供に努めてきたが今後とも努力していく。
【江口】
協議会において飯塚市の考え方が理解されてきたと言われたが、まだまだだと感じる。もっともっとわかりやすく丁寧な説得をしていただきたい。市民に対してももっと情報提供が必要だし、議論も場も提供していただきたい。市長にお伺いする。2市8町にこだわる理由は何か。その実現のために市長は飯塚市長として、そして2市8町の合併協議会の会長としてどう行動していくのか。2期目の今、最重要課題として取り組んでおられると思うが、もし合併ができなかったらどうされるのか。
【市長】
合併の基本は嘉飯山全体の浮揚なくして飯塚の発展はありえないということだ。嘉飯山2市8町は歴史的、地理的、文化的にも強い結びつきを持っている。行政においても消防救急を一緒にしてきたし、幹線道路の期成会でも一緒に行動してきた。このような背景を考えると2市8町で合併するのは自然だ。これまでの合併論議の中で首長会を開催したりして職責を全うしてきたと考えている。しかし事務事業についてはそれぞれの背景もあり意見がでるのはむしろ当然だ。その中で意見を一つにするために議論を尽くす必要があり、それぞれの首長が議会とコンセンサスを図る努力をお願いすることはもちろんだが、協議には互譲の精神も必要だ。時間のかかっている案件もあるが20万の住民が注視していることを厳粛に受け止め、ひるむことなくあくまで議論を尽くし最大限の努力をしていきたい。首長会では任意協議会のスタートの時に17年3月を目指していこうとの意思確認も出来ており基本的な合併論議は進んでいると考えている。自治体のプライドや想い、住民感情等があり時間がかかるのは当たり前であり、様々な局面で職員や議員も参加している。崩れた時と言われたが今はその問題を論議する場ではない。
【江口】
今はその問題を論議する場ではないと言われたが発言はきちんとこの合併をやり抜くという決意だろう。私は、当初は2市8町について団体数や面積を考え懐疑的だった。しかし最近は、財政の厳しさや職員のトレーニングの必要性を考えると、2市8町できちんとやっていくことも一つの見識だと考えるようになった。ぜひ、この部分をもっと分かりやすく強くメッセージを出していって欲しい。法定協議会のメンバーに対しても、20万の地域住民の方々に対してもきちんと伝えることによって残された少しの時間内で合併が市長の強いリーダーシップのもとに実現されることを期待する。